一月八日。
この日、俺は決断を迫られていた。
人生イベントの一つ、成人式に出席するか否か。
次の日にテストを控え、無理に出席する理由は存在しなくて家族も出席しなくていいと言ってくれた。
でも、俺がYと会える日はもうないかもしれない…和解できる日はないかもしれないって…そう思った。
理由はそれだけでいい。
そう思ったから急いで支度をして友人に連絡をして、式場へ向かった。
式場には沢山の旧友がいて、沢山の話があって…盛り上がってるはずなのに何故か寂しくて…
いや、何故かじゃない。
Yの姿が見えなかったから…。
予期していなかったことじゃない。むしろ、有り得ることだとも思ってた。だから、仕方ないとも思った。
一通り友人達との話も終わって周りを見渡すと、すぐ近くにYの姿があった。
大人びた君はとっても綺麗で…
でも少し他人のように感じた…
二年という歳月は短いようで実際は長く、今まではYのことを全て知っていたような顔していたけど、今はYが作り上げた二年間の物語を何一切知らなくて、そのブランクはYとの距離を遠く感じさせた。
会話をするどころか近づくこともできなかった…
その意思さえ…あるかわからなかった…
何も変わらない事が怖かったはずなのに、これ以上、悪化してしまう事が怖くて…
何も出来なかった。
結局、その怖さに耐え切れずに俺は成人式後の同窓会に出席しなかった。
式場で言葉を交わすことなかったのに、会場で会話できるとは思わなかったし、なにより、自分の知っている誰かと楽しそうに会話しているYを見れる気がしなかったから…。
結局、何も変えられなかった。
実際、何も変えたくなかった。
これでいいはずがない。
でも、これでいいんだ。
翌日、多くの友人から出席しなかった事についてのお怒りメールや疑問が送られてきた。
しかし、そこにYの連絡先は表示されていなくて…
昔だったら、多分…送られてきたはずなのに…
この時、開いてしまった距離の長さを改めて感じた。
次に訪れるチャンスはいつになるかわからない…。
その次のチャンスを活かせる事ができるかもわからない。
でも…
いつかは…